曽爾高原へ行ってみた。

 連休最終日の朝、母が「曽爾高原行こう」と言い出した。「SONY高原?」なんじゃそこは?と聞いたら、一面のススキの原があるという。母曰くこの間箱根でちょっと寄った仙石原なんてなんやの?って思うくらいやよと言う。
 いい温泉もそばにあるし、地鶏料理もおいしいねんでというオプションに心躍らせいそいそと準備をする。西名阪から名阪国道に入り針ICで降りて曽爾村を目指す。針からは30kmで曽爾村だと表示が出る。途中、室生寺長谷寺のエリアを通り、紅葉の頃にまた来たいねぇなどと奈良模様談義をしながら。
 そう言えば正倉院展は、今年は10月29日から11月14日の開催。あうー、次に大阪に帰るのは14日の予定。行けにゃい。

 針から小一時間走った頃、曽爾高原に上がる道に入る。バイパスや、トンネルがいろいろできていてオイラの車のカーナビでは山の中をつっきること何度も。さすがに地図データが古くなってきた。テレビも見れなくなったとぼやくので、そろそろ新しいのに変えたらええやん、とオイラの車なのだが今は実家で盛大に使われているので話を投げる。
 
 高原に上がる山道はきれいに整備された広い道が続く。途中、目的その2の温泉「お亀の湯」を発見するも、車道にまであふれる車と人、人、人の波に、これは無理と、母が温泉を即却下。というか、食事もここでする予定だったのだけど、もちろんそれももろとも却下される。うわーん、温泉入る気満々だったのだけど。まぁ、連休やしね、ションガネー。

 駐車場には、待つこと無く車を止められたのが幸い。前の日は、ずら〜っと駐車場待ちの車が並んでいたそうで。それでも結構な数の車が止められる駐車場は空きはチラホラな感じ。入り口であんこ入の焼き餅があったので昼ご飯までの足しに買って歩きながらかじりつく。曽爾高原、思ったよりも広い。山の上まで一面ススキの原。案の定遊歩道には、どこまでも人、人、人。カメラと三脚を抱えてあるく人。見るからに山ガールな一団。家族連れ。訳ありっぽい熟年カップル。うひゃひゃ。山のてっぺんの尾根にもありんこのように人々がうごめいているのも見える。ま、広いから気にならないけどね。ススキはまだ一週間くらい早いということだけど、開き切る前のちょっと光沢のある穂が光りをはじいて綺麗。視点をマクロにしたり、ワイドにしたり。

 てっぺんまで登るのは、途中で断念。中腹の高台までは行ったけど、へたれましたww 温泉に入れるならがんばったんだけどねぇ、なんてイイワケしてみたり。いや、実際帰りの運転中、足がピキピキしていたよ。運動ブスクー

 お亀池という大きな池が谷底にあたる部分にあるのだけど、もうすっかり葦に覆われて水がある部分はわずかだった。母曰く、昔は大きい池があったのよ〜と。

 帰りは、大宇陀へ出て道の駅で休憩したのだけれど、地鶏を売ってる店を教えて貰ったので行ってみると、そこは築100年以上の古い大きな家というか、店が並ぶ古い町並みだったよ。松山街道というらしく造り酒屋に、醤油屋、吉野葛屋もいくつもあったりして、でもそんなに観光地化されていなくてなかなか風情がある町で。時間があったらゆっくり歩いてみたかったにゃ。