よなは徹Live in 照屋林次郎三線展@安楽寺

 先週のことだが、京都の安楽寺さんという哲学の道の近くにある由緒ある浄土宗のお寺で照屋林次郎の三線展示会が開かれていた。照屋林次郎の三線店は、沖縄のコザにある「照屋林助三線店」。夏に友人達と店を訪れた時に、この展示会のフライヤーを手渡されて「やっと京都で出来る。徹君のライブもまたやるよ」と伺った。その時は、4月以来大阪の実家にも帰って無いし、林次郎氏の三線も触ってみたいしよなは徹のLiveも興味あるし行けたら行ってもいいなくらいに思っていた。
 10月に入って大阪に帰る日程が前にずれてしまって、他の予定も詰まってしまってかなり諦めていたのだけれどよなは徹がどうやら古典をやるらしいという情報を耳にして、それはかなり貴重じゃないか、そりゃ見たいとしばし思案。ライブの時間が15時からということで、「あ、日帰りで行けるやん!」と思い立ち、といってもやっぱり前日の夜までぐずぐず悩んでいたのだが宇宙アンビエント@三茶のorbitでchomにほぐされてスッキリしたら「やっぱり行かなきゃ!」と。会社員時代出張族だった私なので京都日帰りなんてお金と時間があれば、どーってことは無い。のぞみは快適やし。船浮に比べたらでーじ近い(笑)

 この日は素晴らしい秋晴れの一日。ノートルダム女学院にほど近い山際に安楽寺さんはありました。ほんのり色づき始めた木々の赤や黄や緑が真っ青な空に映えてそれを見るだけでも来て良かったと思うくらいに深呼吸。
 展示会場に行くとチラホラと知り合いの顔も。会場はカフェにもなっているのでコーヒーを飲みながら周りのザワメキに身を浸し、思い思いに三線を試奏している音を聴く。開け放たれた縁側から中庭に続く開放的で、とても素敵な空間。

 Liveは本堂で。太鼓に名古屋の光史流の大島さん登場。あ、1月のKOZA以来か。(1月かぁ、まだ組踊を見たことか無い人だった私)首里節から始まって、光史流の島袋光史が構成したという演目がいくつか続き、舞踊曲があって最後に述懐節の約一時間。「前ぬ浜」の三曲はめちゃくちゃ好きな曲なので、それを唄うのこうやって生で聴けてうれしかった。というか初めて聴いた。舞踊の地謡をやってるところとか聴いてみたいなぁ。そういえば坂原口説はうちなー口発音の唄い方で。大和口のよりこっちのが好き。まだまだ知らない曲がいっぱい。もう、手とかいろいろじぃ〜っと観察しまくってしまった。勉強になります。
 Liveの頭とかにチョロっと古典曲をやるのは聴いていたのですが、こうやってよなは徹がじっくりと古典曲を歌うのに向き合うのを聴けてドキドキでした。Liveハウスとかで民謡を歌うのとは全く違う三線の音と唄い方と声の伸びに、やっぱり凄いなぁと。
 3年半前に何も知らずに見に行って衝撃を受けた渋谷のLiveで聴いた「琉球古典音楽」という沖縄の音楽の世界。こんなカッコイイ世界があったのかと。まぁ、まさか自分がここまでこっちの世界にハマって行くとは思いもしなかったけど多分、あそこからここへの道はつながっていたんだなぁと、帰りののぞみの中でしみじみと。

 せやけど…、ちょーっとKYな人が居てもうちょっと気を使って欲しかったなぁとか思ったり。ま、愉しみ方は自由だからとは思うのだけど他の人も居るのだから、ね。それだからか島尻天川は怖かった。めっちゃ攻撃的でチョー怖かった。ドキドキしたわ〜、ほんまぁ〜(笑)
 あ、しまった。帰りにおうどん食べて帰らなきゃって思ってたのに忘れてた。うどんには、「お」を付けて「おうどん」て言いませう。