3月琉球芸能公演「組踊と創作舞踊」@国立劇場

 いい加減にしないと弥生も終わってしまう。今日は早稲田大学に一日入り浸ってきた。ビジネス系のシンポジウムは聴きに行ったり、開催したりと結構経験あるのだけれど学術系は殆ど無く。いやー、びじねすまんって日頃の鍛練もとい仕事の賜物かそれなりにプレゼン能力高いんやなと思った次第ww
 利潤追求型でない場合は、これが許されるねんなぁという。あれはプレゼンというより読み上げ?びっくりしたわー!ノート読んでるだけの先生とか、ノート黒板に書くだけの先生って大学の時、おったよなぁと久しぶりに思い出し。あははは。学校に勉強しに行きたいなぁ。学生になってみる?

 ずっと楽しみにしていた国立劇場琉球モードの日。初めて行った去年は、本当にまだなーぁんにも知らなかった。や、今でもまだまだ知らないことだらけだけど、去年の今頃のアタシはここのエリアはまっさらに近い状態だった。たかが一年ですが、世界の広がりの違いったらはんぱない。素敵なコトに出会わせてくれてありがとうございます。

3月琉球芸能公演「組踊と創作舞踊
3月10日(土) 国立劇場小劇場 14時の部・18時の部

 今年は、一日で2公演。組踊は同じですが、舞踊の演目が違うので通しで観ることにした。夜の部は後ろの方は空席があったなぁ。

【2時の部】
◇舞方(めーかた) (作舞=宮城美能留、指導:宮城園美)
   小嶺和佳子・高嶺敦子・津波ありさ・仲程めぐみ・永山玲緒奈・宮城愛佳
   かぎやで風節

◇ヤカラ (作舞=沖縄県立芸術大学男性舞踊家有志)
   阿嘉修・新垣悟・嘉数道彦・川満香多
   汗水節・やぐざい節・海やから節・新久高節

◇す玉貫玉(すだまぬちだま) (作舞・指導=谷田嘉子・金城美枝子)
   金城奈津子・山川昭子
   す玉貫玉節・サアサア節・新あかきな節

◇茶屋ぬ月(ちゃやぬつき) (作舞・指導=玉城節子)
   東 文子・儀間美明・城間千恵美・眞境名由佳子・松原和美・宮城りつ子
   なからた節・ゆらてく節

◇恋のいさり火(こいのいさりび) (作舞=志田房子)
   志田真木
   具志川小唄・山原汀間当

◇与那国旅情(よなぐにりょじょう) (作舞=眞境名佳子、指導=仲本吉江、宮城幸子、喜納幸子)
  美女 喜納かおり・宮城りつ子
  醜女 仲程めぐみ・眞境名由佳子
  里主 東 文子・小嶺和佳子
  二才 城間千恵美・津波ありさ・松原和美・山川昭子
  村娘 儀間美明・金城奈津子・志田真木・高嶺敦子・永山玲緒奈・宮城愛佳
  ナカナン節・カリユシ節・殿様節・与那国のマヤー小節・マミドーマ節・繁昌節・とまた節・与那国しょんがね節

【6時の部】
◇若衆笠踊(わかしゅかさおどり) (作舞・指導=宮城能鳳)
   新垣悟・神谷武史・川満香多・玉城盛義
   古見の浦節・港原節・高離節

◇木綿花(むみんばな) (作舞・指導=谷田嘉子・金城美枝子)
   金城奈津子・小嶺和佳子・城間千恵美・山川昭子
   木綿花節・ジッサウ節

◇馬場(うまいー) (作舞・指導=志田房子)
   喜納かおり・志田真木・津波ありさ・仲程めぐみ・永山玲緒奈・松原和美
   あかとぅんち・ハリクヤマク・多幸山

◇太鼓囃子(たいこばやし) (作舞・指導=玉城秀子)
   東 文子・儀間美明・高嶺敦子・眞境名由佳子・宮城愛佳・宮城りつ子
   高那節・新久高節

◇早口説(はやくどぅち) (作舞=眞境名由康、指導=瀬名波孝子、眞境名結子)
   阿嘉修・大湾三瑠
   早口説・中作田節

◇与那国旅情(よなぐにりょじょう) (作舞=眞境名佳子、指導=仲本吉江、宮城幸子、喜納幸子)
  美女 喜納かおり・志田真木
  醜女 仲程めぐみ・眞境名由佳子
  里主 小嶺和佳子・宮城りつ子
  二才 城間千恵美・津波ありさ・松原和美・山川昭子
  村娘 東 文子・儀間美明・金城奈津子・高嶺敦子・永山玲緒奈・宮城愛佳

地謡
舞方・ヤカラ・す玉貫玉・茶屋の月・若衆笠踊・木綿花・太鼓ばやし・早口説
<歌・三線>上原睦三・照喜名朝國・花城英樹 <箏>名護みのり <笛>大城貴幸 <胡弓>玉城和樹 <太鼓>久志大樹

恋のいさり火・与那国旅情・馬場
<歌・三線>新垣俊道・喜納吏一・仲村逸夫 <箏>池間北斗 <笛>大城貴幸 <胡弓>玉城和樹 <太鼓>久志大樹

 「ヤカラ」以外は初めて観るものばかり。2時の部では特に「恋のいさり火」の志田真木が良かった〜。動きがとても美しくてうっとりと見入ってしまいました。
 「茶屋の月」は、黒朝・打掛な琉球月見の茶会モード。照喜名朝一はやっぱり八重山モードがお好きなのですね。「与那国旅情」は、しゅんどうを彷彿とさせる仕立ても面白くて。醜女が全体のバランスをうまく取ってるなぁと思いながら観てました。ワタクシ、恥ずかしながら二才と村娘の区別が最初ついてなかったす。装いの決まりが分かってなかった。パンフレット見て、6時の部で見て、あー、そうか!と、やっと気づいたわけで。
 そういえば「ヤカラ」は、ちょっと揃ってないのが残念だったなぁ。新垣悟がちょっとタイミングが早かったり、櫂の向きが違ったり、あれれとちょっとびっくりした。昨年11月の「新風」公演が印象に残ってるだけに…。でも川満香多が一番表情も踊りも良くって光ってたなー。
 6時の部は、「木綿花」がきれいにそろっていて凄く美しかった。若衆笠踊も新垣悟が一人だけ、ちょっとタイミング早くて惜しい感じだった。ほんのちょっとだけど他の3人の揃い方と違うのが目立ってしまっていた。あ、踊りとしてどっちが正しいとかそんなことは、さーっぱりわからない私です。

 地謡は、地謡BOXの中に三線が3人。薄膜の向こうだけど、誰が誰かは前の方だとなんとなくわかる感じで。後の楽器はその後ろなのかまったく見えず。地謡が入れ替わるときはCDとかの音源が流されていた。与那国旅情では、途中で順番に三線を持ち替えていたのを目撃。おー、早い曲が繋がるときはそういうこともやるんだね。やっぱり。

【第2部 組 踊】 (2時の部・6時の部とも共通)
新作組踊 十六夜朝顔(いざよいあさがお)    
 監修=崎間麗進 脚本・演出=嘉数道彦 振付=佐辺良和 音楽担当=新垣俊道
   友利大主     神谷武史
   乙樽       新垣悟
   虎千代      川満香多
   耕作当マチャー  大湾三瑠
   カマド      阿嘉修
   赤崎の比屋    玉城盛義

 さて、新作というのは昨年観た「さかさま執心鐘入」、「尚寧王と袋中上人再現」、「中城落城」に続いて4本目かな。まぁ、正直何が新作で、何が古典でってまだ私には良く分からない領域。古典だから、新作だから云々ってのはまだまだ知らないことが多すぎてよく分かっていない。
 言葉も分かりやすくて、ストーリーもシンプルで字幕をいちいち見なくてもとても面白く楽しめた。使われている曲も私の個人的感覚でも王道系な感じで、しかもここの所お馴染みのあの人たちで野村流モード。耳なじみも良く、安心して聴ける。
 親子の泣き泣き系の話になるところを庶民の二人、(間の者??)が居ることによって、話の流れが良く見えて、ほっとできたりコントラストがくっきりして笑いあり、戦いあり、涙ありでほわっとして終わっていいお話だなぁと。親子三人が月明かりに照らされてたたずむシーンとか周りの景色がばーっと浮かんできた。離島の月夜の感じね〜。

 川満香多は声も良く通って、存在感もあって良かったなぁ。舞台で川満香多を観るのは、3回目かな?生まれて初めて組踊を見た昨年2月のてんぶす那覇の公演で佐辺良和と「棒しばり」を演っていたのでした。というか、組踊で観るのは初めてだったのでちょっと楽しみでした。
 マチャー&カマドといういわゆる庶民が出てくる。マチャーは、この間「父子忠臣の巻」と同じ感じで。メイクも衣装もあんな感じww このマチャー&カマドと赤崎の比屋との絡みが笑いを誘うわけで。喜劇っぽい感じ。なるほどねぇ〜、阿嘉修の真骨頂はここかしらんとか思ったり。もうね、おばちゃんにしか見えない(笑)
 1部と2部では、2部の方が面白さUPな気がしたのは気のせい??アドリブっぽい感じがさらにのーびのびと。

 2時の部と6時の部の間に半蔵門駅の近くにあるインドカリー屋へ行った。いろんな種類のナンがあったり、カリーの種類も豊富で美味しかった〜。バターチキンとかプラウンマサラに心弾かれたけど、直前まで肉まってた日々だったのでサグパニールにしてみたよ。ひさびさのサグパニール、美味しかった〜〜!このお店は覚えておこうと思った。