慶良間は、まだちょっと冷たかった。




 島の朝は那覇とは違いやっぱり静か。吹き渡る風の音が聞こえるくらいに。いや、クマゼミの大合唱はそれなりに凄いけど、人口の音じゃないから気にならない。むしろ、夏だなぁ〜って気分UPww

 朝は晴れたり曇ったり。さて、座間味潜り開始。一本目は益田岩。おぉ〜、久しぶりじゃ。イメージ的には白い砂地と青い海と点在するオアシスのような根。Yさんとご一緒するのもほぼ一年半ぶり。ゲスト4人、ガイド一人、ガイド見習い一人というのんびりさ。西表では、ゲスト19人でガイド3人の3チーム編成だったから、かなりゆったり。
 エントリーして、水温の低さに思わず「つべたっ!!」と。なんだろう、「冷たい」を強調するとき「つべたい」と言うのは、関西弁?そういえば「まみむめも」が「ばびぶべぼ」になる場合があるなぁ。「さむい」→「さぶい」、「つむる」→「つぶる」。でも「ま、も」はないかも?

 途中、1m四方もない場所にミノカサゴ2匹に、カクレクマノミ一家に、背後にでっかいウツボというなんとも不思議な雑居状態に出会うもカメラ無し。手を振ってみるも、みなさんそれぞれの心の赴くままにで誰もこっちを見ていない。ざんねーん(笑)
 穴に入っている黒いカエルウオを見つけるのだが、どうやらそれはフタイロカエルウオだった。下半身のオレンジは、穴の中だから見れなくて。そして益田岩に到着。チビ天国。エビ天国。面白〜い!!しかーし、スカシテンジクダイがめっちゃデカくて数も少なくて趣き無し。ツブツブ度低いわぁ。あの顔面にせまってくるうわわわわなツブツブの3D的テクスチャー感が無いですがな。そこが面白いのに。あははは。生き残り?育ち過ぎ?いや、これからまだまだYGが出てくるんでせう。

 二本目は、多分初めて入る東牛(あがりうし)。安室島の近くだったかな?ここも平均水温は26度を切っていた。西表では、29度あたりで潜っていたので3度も違うとかなり冷たく感じる。Yさんは、伊豆の最高温度だよ笑うけどw
 東牛は、ユビエダサンゴの群生がずーっと広がっているポイント。オドリハゼをちろっとだけ目撃。あっと思ったら隠れてしまった。しばらく粘ったけどお出ましにはならず。残念。いろいろ宝探し気分で、泳ぎ回る。そして、ナマコというナマコをひっく返して観て回る。そしたら、ちっちゃい子を発見!
 そう、ウミウシカクレエビ。私はこのエビの造形と色が大好きでごじゃいます。オレンジと白と紫。そんで、宇宙人のデザインになりそうな顔。カッコいい〜♪
 せっかくだからとナマコをもって見せて回るが、老眼チームには「ちっちゃくてわからん」と敬遠されまくる。あああぁ〜ん、見てみて〜ぇ。次回は、虫眼鏡を百均で買ってポケットにしのばせておこう。そうこうしているうちに、だんだん寒くなってくる。うぅ〜。やっぱり梅雨明けが遅かったから、6月末でもまだ水温上がってないのかねぇ。

 それでも2本目を上がってきたら太陽はサンサンと輝き始め船の上は、じりじりと焼ける音がする。港で乗り込んだ送迎車の中があったかくて気持ちよかった。いや、普段ならあっちぃ〜〜死ぬ〜なんだけど、冷えた体には「あったかぁ〜い♪」だったのですよ。明日は、是非温かい飲み物を用意してくださいとお願いした。氷の入った、冷え冷えのお茶はちと辛かったすと、昔ねーねー一同訴える。

 ランチは毎度お馴染み「まるみ屋」でちゃんぽん。メニューには「ちゃんぽん飯」とあるのだが、一緒だった人たちは、この「ちゃんぽん」が何かわからない様子。あれ?みなさん、私よりも沖縄歴ダイビング歴ずーっと長いのに。ということで、全員で同じものを頼む。まぁ、私自身も食べるのは何年ぶりな感じだしw
 ランチから戻ると、今年パースから帰ってきて、しばらく東京に居て、そっから那覇へ引っ越した水中動画カメラマンのSさんが来島していた。週末の古座間味←→那覇サバニレースを観に来たらしい。そういえば、Sさんと初めて会ったのが座間味のここだった。

 午後、Yさんは3本目へ行ってくるとヤシャハゼと戯れにお出かけに。残った女子は、のんびりダラダラの時間。洗濯して、昼寝して、写真を整理して、三線練習してみたり。時間がいっぱいあるようでもあっと言う間に午後から夕方となり楽しい夕食の時間。

 夕食後は、やはりカメラ片手に看板犬を連れてお散歩。今度は、ちょっと早めに出て阿真ビーチのさらに奥の奥の方まで行ってみた。したら、見事に空が焼けて凄い色の移り変わりにただただ空を見上げていた。広い空の下、私と犬一匹。とてもクリアで静かな時間。凄く贅沢なんだけど、ちょっと寂しい気もする。だって、ここは沖縄なのに…。
 そうこうするちに一気に闇が迫ってくる。海に日が落ちると、本当に一気に暗くなる。街灯も何もない場所なのでライトは持参。でも、できればそんな人工の明りに頼らずに歩きたい。それは、この黄昏の時間にはノイズだと思ってしまうから。

 夜は、前夜と違って人数が倍くらいに増えてにぎやか、にぎやか。東京からずっと持ち歩いていた土産をいろいろツマミに出す。坂角から出ている東京限定の「東京天富良」っちうえびせんがあったのだけど、その個別包装の中に入っている小さいシリカゲルの大きさがハウジングに入れるのに丁度いいと、Sさんの目が輝く。さすがプロは目の付け所が違います(笑)

 さて、明日はどんな一日?