満腹な土曜日の夜

 土曜日は、Oさんの快気祝いで某ダイナーへ。ここの料理はホントおいしい。次から、次へと繰り出される優しくて、時にパンチのあるステキな料理。素材も厳選されたものを使っていて、それでいてシャチホコばってない料理の数々。今回は、明太子をフィーチャーしたものが多かった。その技をこっそり聞いちゃった。自分でもそういうアレンジしてみようかと。エヘヘヘ。

 歌舞伎町のお店でレギュをOHに出したりしていたら、すっかり遅刻。歌舞伎町から抜ける時の人の多さとか、新宿駅での山手線の遅れによる人の多さとか、いろいろ手伝ってどんどん到着時間が遅くなってしまった。でも、料理的にはまだ始まったばかりだったから問題なし!!

 快気祝いにと、Oさんには書道道具一式進呈。来年定年退職で暇になったら書道はじめようかと思うって言っていたそうだからいいじゃないかってことに。見立ては趣味とは言えない領域で書道をなさるMちゃんのご母堂。Oさん用だからってことで、プロっぽい店よりはやっぱり鳩居堂@銀座でしょうというのにはオイラも賛成しておいたんだ。
 文鎮は木製で「かりゆし」ってのだって。これが、木とは思えない重さ。みんなで、黒木かな?と噂したり。沖縄の工房で作ってるわけで、そりゃやっぱりそのあたりじゃないかと思ったのだけど。どうやら、中に鉛を入れて漆をかけてるんだね。いくら比重の重い黒木でもそれはどうかという重さだったので、納得。でも、とっても素敵なものだったよ。
 で、硯は端渓(やっぱり端渓ときたか!)で名が「乙女の柔肌」ってやつだって。Oさんにんまり!!是非、最初に墨をするとき妄想劇場で遊んで欲しいもんす。で、硯を手に持って頬ずりするポーズをしたんだけど、どうみてもiPhone持ってるようにしか見えないし。

 後、もう遠い昔のように思える今年の新年会のお礼にとみんなで送った手染めの紅型の掛け軸もやっとこさ贈呈。すんごい綺麗!!この柄のバックとか欲しいなぁ。(画像参照)

 9時半頃に楽しい宴はお開きに。Sちゃんと中野まで戻ってきて、もうちょっとどこか行くかと「あしびなー」へ。でも、お腹一杯でもう食べれないので呑むだけってことで。っても、アタシの場合ホントウに燃費がいいので申し訳ないオーダー量になっちゃって心苦しく、何か料理を頼もうとするけども苦しいくらいにお腹いっぱいでやっと決めたやつは終わっていて…以下略で。
 三線の横に見慣れない楽器が掛かっている。でも、構造的には三線にきわめて似ているブツで。太鼓が胡弓の一回り大きいくらいに小さくて竿は三線よりも長い。Sちゃんがカンカラ三線じゃないのって言うのだが、どうみても全く違うやん!第一、カンカラはふつうの三線より竿は短いって。それは、どうやらタイの三線っぽいやつだった模様。へぇ〜、タイにもこんな楽器があるんだねって。

 で、どんな音がするのか気になって気になってしょうがない私。お願いしたら、快く弾かせてくれたわけで。ありがとうございます。絃は釣り糸みたいなやつと後は、多分絹糸かな?奄美三線とかで使うやつかしらん?わからんけど。切れないかドキドキしながら調弦を合わせてみる。
 おおぉ?
 なかなかノスタルジックな感じというか、アジアの風を運んできそうな素朴な音色。よく見ると表は蛇皮で裏が木の透かし彫りで穴がいっぱい。三線よりは小さくやさしい響きでカウンターに座ってちろちろつま弾くには、かーなり具合がよろしくて。うふふふ♪
 最初、勘所を探るのにちょっと手間取ったけどそのうち慣れてくる。やはり三線よりは、ちょーっと勘所の感覚が広いようでためしにと三下げにしてみたら、うっひぃ。七が遠い、遠い(笑)

 しばらく三線の曲をちょろりろ弾いてみたりしたけど、そのうちこの音に合うのはなんだろうねぇ〜っと、沖縄からは外れて適当に弾きはじめる。いろいろフレーズやパターンを見つけながら、音に合う気持ちい響きを探り、探り。
 きゃぁ〜〜〜、たーのーしーぃ!!これ、欲しいす。めっちゃ欲しいす。
 あぁ、タイに行きたくなっちゃうよ。
 って、はたしてタイではどういう演奏をされているのか知らないわけだけど。っていうか、ちょっとググってみてるんだがなかなか見つけられないわけで、三線のように左手で絃を抑えて右の爪ではじくという演奏方法どころか使い方自体が正しいのかどうかもわからないんだけど、気持ちよかったから、ま、いいかwww

 そんな感じで、午前様だったのでした。ま、家まで歩いてすぐだから。