『統ばる島』 池上永一著

 もう皆様には『テンペスト』で同じみの池上永一の新刊が出ていたのでゲット。八重山の八つの島をそれぞれ題材にした小説。まだ、最初の竹富島波照間島を読んだところで、今小浜島に突入したところ。今読んだところでは舞台は現代で、主人公も等身大の島の男女。沖縄的アニミズムに根差した沖縄文化なファンタジー色の味付けが、池上永一っぽくってええですのぉ。
 なんせ、私が初めて池上永一と出会ったのはデビュー作の『バガージマヌパナス』が富士見ファンタジー大賞とかを取った作品だから手に取ったわけで。いやぁ、あの当時私の辞書には沖縄って項目は、多分2行くらいしかなかったわけで。一番南にある島で構成された県とか、西表島にはピナイサーラって滝があってイリオモテヤマネコっちう固有種がいる。せいぜいそんな認識。タイトルが「我が島の話」って気付いたのはつい三年ほど前ですよ。本を買ってから何年もなんかカタカナ的な呪文的な意味のない音の羅列だとばかり思っていたわけで。無知って無敵だねぇ、アハハハww

 ま、短編だからか池上永一の小説に付きもののマジムンすら恐れるキョーアクおばぁっちうのは、まだ登場していない。早くどんどん読みたいけど、読み終わっちゃうのがもったいなくてチマチマ読んでます。

統ばる島

統ばる島