船浮音祭り2011

 4月17日(日) 前夜遅くから降り出した雨は、朝には止んでいたがどんよりと重く雲が垂れ込めていた。3年ぶりの船浮音祭りの朝。10時55分の定期船で行くことにしたので、朝ご飯の後はコーヒーと共に護岸で三線のお稽古。最近、あんまり練習していなかった曲を中心にやってみる。なんて贅沢な環境。多分、そんな遠くまで音は聞こえてないだろうと思っていたのだけど、金城のときわねーねーにはしっかりチェックされていた模様ww

 どんよりしていた空もだんだんと明るくなり時折薄日が差すようになる。カーっとした晴れよりもこれくらいの方がちょうどいい。なんせ会場は野外なわけで。それでも一応と荷物にはゴアテックス上着を一枚。ま、島を歩く時は持っているといいことがある系。
 白浜港につくとYN国さんが人員整理していた。「お久しぶりです」って挨拶したけどオイラのことすっかり忘れてるし。今度一緒に三線弾こうって約束したのにねぇww 船に乗り込んだらときわねーねー御一行様もやってきた。庭で育てたアマリリスやユリやヘリコニアを大きな花束にしている。南国ならではのでかい花と葉っぱ。ええねぇ。

 いやぁ、野外はいいねぇ。
 しかも、それが海と山に囲まれたあの場所ってのがもう贅沢過ぎてありがたいことでございます。本当に。めずらしくビールとか飲んじゃったりして、かなりご機嫌さんなオイラ。DSの人たちとか、何人か西表の知り合いに超久しぶりに会う。そして、3年前に白浜で出会った三線友達に船浮でまさかの再会!!
 池田卓のステージから始まって、キーボードの新川雅啓、ギターの金川哲也がソロで唄ったりして新良幸人へ。へぇ〜、キーボードの新川雅啓ってそういう人だったんですね。全然知らなかった。
 31年振りに船浮に来たという新良幸人。最初に「あやかり節」をやって「まるま盆さん」「殿様節」と船浮モード。おおぉ〜、船浮でこれらの唄を聴けるなんて感動もひとしお。だって、周りの景色が唄にそのままリンクしてるんだもん。家に戻ってから石垣金星さんの書いた「西表民謡」の本を見返してみた。殿様節は、なかなか楽しい物語で17番まであるんだねぇ。
 幸人はその後は、オリジナルから「花」にちなんだ曲をやりますってやってたね。細かいことは覚えてないけど、まぁとにかく心地よい時間だったのは間違いなく。ラストの曲のあのグルーブ感は、たーまんなかったです。アコギとだから出せる空間つーか、まぁとにかくカッチョエエ〜♪ 気持ええぇ〜♪ありがとうごぜえやす。幸せでございまする。
 えいやっと来て良かったと心から本当に思った。唄にしろ演奏にしろやってる本人が気持ちいぃ〜、楽しいぃ〜って演ってるのが聴く側も本当に気持ちいいわけで。このままこの心地良い時間が永遠に続けばいいとかちょっと思ったり。でも限られたただ一度っきりの時間だからこそ、こうやって自分のベクトルを合わせて愉しむんだなぁとも思ったり。

 ラストは、池田卓と一緒にファムレウタ。
 そんな感じで船浮音祭り2011が終わった。楽しかった、気持ちよかった、ありがとう。友達も誘ってまた来たいな。船浮いいところだよ。
 終わってからYさん家に行ったり、片づけを友人たちと手伝ったりして、最後はカマドマ荘に行ってキクエおばぁに会って三線弾いたりして最終の船で白浜に戻った。お祭りのバザーでゲットしたグルクンのから揚げとかおにぎりとかが晩御飯。立派なグルクンのから揚げが二尾で300円だじぇ〜、東京もんのオイラにとっては超贅沢。でも、西表のお祭りではいつもそんな感じ。あ、もちろんカマイ汁もマストでございます。(カマイ=リュウキュウイノシシ)

※おまけ オイラが写ってる写真発見ww