「新風〜Miikaji〜」@ユインチホテル南城
芸大OBで構成される男性舞踊家「新風〜Miikaji〜」の公演がユインチホテル南城で行われた。ランチ付だったのでランチショーか?と思ったのだが、先に別の部屋でランチを円卓などで食べてから、別の部屋に椅子が並べられてそこで鑑賞するというスタイルだった。客席は前3列がS席で、4列目から後ろが全てA席で全部で300席という感じ。
実はチケットはとっくに完売しているイベントだったのだが、キャンセル待ちを入れたら運良く席が手に入ったわけで、しかもかなーり前の真ん中よりはちょっと下手よりというびっくりするくらい贅沢な席が用意されていた。キャンセルした人よ、ありがとう。(←だから、オイラの唄三線の神様は凄いんだって。きっと。多分。そうだはず?)
誰が出るのかほとんど情報は無かったのだが、現地でパンフレットらしきものを観てドキドキ。琉球古典芸能を知りはじめたばかりの超初心者の私でも知ってる名前がごっそり並んでいる。神様、いいのですか?こんな贅沢しちゃっても!!
客層は、出演者の母ちゃん、叔母ちゃん、祖母ちゃん、祖父ちゃんってな感じで、たまに父ちゃん。で大抵の人はチケットがどこぞから回ってくる感じらしい。なるほど〜。私のように純粋になんだこれは?と観に行ってる人はおらんのかもってくらいの客層だった。どうりで、Netで探してもぜーんぜん情報が無いわけだ。
いやはや大変に面白く、興味深く、これを観に行くことができてもの凄く良かったと思います。いや、ホントに面白かった〜。最高!!知らない世界も色々出てきて勉強になります。見ながら色々メモも取ってたんだけど、見るのに引き込まれてそれどころじゃなくなったり。
もっともっともーっと突っ込んで行きたいという決意も新たになるくらい刺激的だった。東京では、これは中々見れないんだろうと想像に難くなく。また、こういう機会があったら是非情報をゲットして観に行きたいと思う。
こんな素晴らしい機会に恵まれて、本当に感謝しています。ありがとうございます。私は幸せもんだね。
司会は、大嶺正廣氏。出てくるたびに服の色が違ったwwデザインはほぼ同じで。ラジオのしゃべる人?司会にもうちなーぐちを使うので、何言ってるんだかさっぱり??
1.「新風」 阿嘉修、平田智之、久場英、新垣悟、嘉数道彦、川満香多、岸本隼人、玉城匠
2.「二才ゼイ」石川直也、上原信次、西門悠雅
3.「本貫花」佐辺良和
この人が打ち掛けきてるの初めて観た。ヤバ超かわゆす〜♪
というか、何度も踊ったり演じたりしているのを見たのだけど全て男子モードだったのでそういうものなのかと思っていたら違った。ステキなびっくり。
後ろを向いて歩くのを観たとき、「あぁ、やっぱ人間国宝ははんぱねぇんだな」と思った次第。そんな視点を自分が持ったことにも驚きだけど。やっぱ、凄いものはどんどん観ておかなきゃと思った。見ると聞くとは大違い。やっぱ生身で五感総動員体験するのは大事だね。
4.「八重瀬の万才」神谷武史
5.「愛 愛(かながな)」阿嘉修、嘉数道彦
タンメーとウスメ―の掛け合いのコント。金ちゃんとか、志村けんとかそんな世界?こういうこともやるんだと初めての体験。知らなかった。面白い。
出演者の名前をあげて「あいつは、どーたら、こーたら」と言って会場がドッカン、ドッカン受けてるんだが私には言葉がほとんどわからーん。残念。後半の空手対決は言葉がわからんでも爆笑できた。笑った、笑った。(うわー、沖縄芝居に触手を伸ばしてしまいそうや。ハマったらこわい〜〜)
去年の今頃に比べたら少しは聴けるようになったし言葉も覚えたとは思うのだが、それは幻想に近いレベルでやっぱりまだまだ全く。当たり前だけどね。英語のがまだ分かる。とりあえず、語彙を増やさなきゃ。まずは組踊の唱えと唄からかな?
この二人は、↓の「ももたろう」の二人やったよ。
6.「島の美童」久場英、新垣悟、佐辺良和、西門悠雅
7.「鳩間節」平田智之、神谷武史、岸本隼人
8.「畑(はる)どぅない」石川直也、上原信次、川満香多、玉城匠
9.「島唄」與那覇徹、大城貴幸、金城裕幸
歌・三線の地謡による島唄コーナー。あ、見たことある人たちだ〜ww
10.喜歌劇「首里上り小」
(三良)神谷武史、(その妻チル小)新垣悟、(三良の父)嘉数道彦、(三良の母)高宮城実人、(尾類マカテー)佐辺良和、(尾類アンマー)阿嘉修、(憲兵)石川直也
台詞を歌にのせて唄いながら演じるわけで、踊り子さんたちが唄うのよ〜。かような形態の演目が存在していることすら知らかった。それをこうやって生で観ることが出来たたけでも収穫があったってもんだ。
使った曲は、3曲か4曲。??(忘れた)、海ヤカラ、ラッパ節
ここでラッパ節とは。♪もしもし〜ちょいと春子さん〜。この唄も凄いよね。最後、木星とかに住んじゃうんだもんww
言葉がわかないから細かいニュアンスがさっぱり掴めず。となりのおばちゃんとかゲッラゲラ笑ってたけど。かなり寂しい悲しい気分に包まれる。ここに居るのは場違いなような気がして。それでも、かなり面白くて笑ろた、笑ろた。後ろのおばちゃんの、「うちのお父さんもずっと通って全然帰ってこなくてよ…」というおしゃべりにちと、耳ダンボww
来年は、言葉をもっとがっつり勉強したいなりよ。分からないのが超悔しい。ってか、自分がなんで男子じゃないねんって痛いところがまたフツフツと。ちくしょう!!性別なんかに負けるもんか。生まれながらにそんなところが負けてるのって悔しいやん。遠吠えしてやる!!!だって、アタシはアタシ以外の何物にもなれないんだもん。アタシをやり抜くだけ。
11.「ヤカラ」平田智之、久場英、川満香多、岸本隼人、玉城匠、上原信次、西門悠雅
12.「フィナーレ」演者全員出演 唄:多幸山
歌・三線:與那覇徹、大城貴幸、金城裕幸、琴:具志幸大、太鼓:高宮城実人
野村流の與那覇徹と、安冨祖流の大城貴幸、金城裕幸という結構贅沢な唄三線でしたが、曲によって前に出る人が違ったり、独唱になったり、色々あってそれも結構楽しめました。斉唱と独唱は違うのな、やっぱり。そういった部分を注意して聴くのもまた色々発見があって面白かったです。
地謡は下手袖の客席からは見えないところで舞台に向かって椅子に座ってやってた模様。琴と太鼓の人は、一回も舞台に出てこなかったのでどんな人だったか謎のまま。あ、違うか太鼓は三良の母ちゃんをやっていましたね。
一年前の自分は、「組踊」と「打ち組踊り」の区別もついていない人でした。もちろん、誰ひとり名前を知りもせず。そう思えば今年は色々収穫があったんだなぁ〜と。って、まだあと一か月余り。国立劇場おきなわには少なくとも3回は行く予定でチケットはゲットしてある。アホですな。脳みそただれてますな。古本屋に行って古い資料を発掘してはグフグフと笑ってるようなどーしようもないオタクですから。にしてもだ、鶴亀節はどこに載ってるんだ?上中下続一二には見当たらないじょ。探しきれてない?耳コピすっかな?