ぱいかじ南海作戦

 そうだ、映画館へ行こう!と、思い立ちバルト9へ。
 これは是非大画面で観たいと気になっていた阿部サダヲ主演の「ぱいかじ南海作戦」を観るため。だって、全編西表島でのロケときたらば西表莫迦のオイラとしてはマスト!な感じで観に行かなきゃで。果たして、知ってる景色やお店。そして白浜の人たちも出てきて、きゃぁ〜♪ですよ。
 殆ど満席に近い状態だったのは、1日のシネマ・デー&夏休みてのもあったのかな?Netで事前にチケット買っておいて良かった〜!

 椎名誠が原作の「ぱいかじ南海作戦」は、阿部サダヲ演ずる佐々木が失業と離婚が同時にやってきて「そうだ、南の島へ行こう」と商売道具のカメラとスーツケース一つでたどり着いた先が西表島だった。(CMでは「小さな島」ってなってたけど小さくないよな〜w)思い描いていた南の島の予想をはるかに上回る考えもしなかった”事件=日常”に出会う大人のファンタジーな話だった。
 例えば旅先で出会う非日常を自分の日常として、まだ非日常な人たちに語っている連鎖とか、無かったら作ってしまえ脳みそフル回転な感じとか。「あはは〜」な感じで、そういう小さく散りばめられたアルアル感もくすぐったくもあり。

 海や空やジャングルの色、島の外からやってきた人々の衣装と持ち物の色、島に住んでる人の色、島に住みついてしまった人の色、いろんな色が万華鏡のようにくるくると入れ替わりファンタジー度もなかなかいい感じ。いやぁ、暑い真夏に涼しい映画館の中で、暑そうな西表の景色と愉快な人たちのなんやかんやをアハハハ〜と眺めておりました。突っ込みどころも満載だけど、そりゃファンタジーだからさと、「おいおい」と言いながら笑って、笑って!この非日常のようで日常の話の着地点はどこだろうと思ったら、そうきたかと。夢の時間と現実の時間の交差とそこから今まで見えなかったものが見えてくる感じ。結局、全てはつながっている。その積み重ねの上にしか自分はいない。

 舞台っぽいなぁと思っていたら、脚本・監督がそういう方面の人でしたね。安倍サダヲの使い方がバツグンじゃんって。
 ちょっと残念なのは撮影が11月だったからか、あのギラギラした南国の太陽の光の感じが微妙〜に薄かったのが残念と言えば残念。まぁ、そういう季節だと思えばいいか。アハン♪