「執心鐘入」と「さかさま執心鐘入」

 今日は国立劇場おきなわであった「組踊のユネスコ無形文化遺産記念公演①「組踊の未来へ」〜古典組踊『執心鐘入』と新作組踊『さかさま執心鐘入』上演〜」ってのを観て来た。

 組踊ではおなじみの演目の「執心鐘入」のその後という設定で2年前に作られた新作の「さかさま執心鐘入」が続けて上演されたわけで、さかさまの方に古典の「執心鐘入」の表現を取り込む「本歌取り」をはじめ動きなどのエッセンスがふんだんに散りばめられ、それらを続けてみれたことでその関連性がとっても良くわかった。そりゃ、元ネタwを観たばっかりだから記憶も鮮明で新鮮なわけで。私も「執心鐘入」が初めてみた組踊で、2月のてんぶす那覇だったわけで。かなり記憶曖昧な部分も多かった。でも、こういう上演をしてくれたので「さかさま執心鐘入」もちりばめられた面白さをかなり拾えて楽しかった。
 古典の方では、表情や動きやらの感情表現は押さえているのに対して新作では、そういった部分も全面に押し出していたりもして、それもまた面白く。パロディー的でコミカルな表現が笑いを誘う訳で。

★9月3日追記

よく見たら、書き掛け全開やわ〜。睡魔に負けて落ちたんやったww
あれからもう二週間。気が付けば9月の声を聞いているわけで。

 国立劇場おきはわは、初めて行ったのだけど思ったよりこじんまりしている印象。それでも、なかなか満員にはならないそうでへぇ〜って思った。実際、現地の人たちと話をしていても組踊だとか舞踊の舞台を見に行ったりはしないみたいで、反対に興味津々のオイラ達を不思議がられた。って、三線屋さんの人にですよ。やっぱ古典の世界は、ニッチなんかねぇ。ナハハ。
 今回は地謡は紅型幕の向こうに居て演奏とかはまったく見えなかったす。そーなんだー。3月に東京の国立劇場で観た時は、上手にひな壇があってそこで演奏がなされていました。2月にテンブス那覇で観た時もそんな感じだったから、組踊りはそんな感じで舞台の配置が決まっているのかと思っていたら違った。へぇぇ〜。もちろん立ち方にも興味はありますが、地謡の人たちもどんな風に演奏しているのか大変興味深々なオイラとしては、ちょっと残念だったり。その分、「音」そのものに集中できたってのもあるから、ま、いっか。アハ♪

 執心鐘入は、オイラの超萌曲の干瀬節が多様されているのでいちいち聞き惚れてしまいますた。今回は無料の公演なのに、ありがたいことにこれまた超立派な無料の冊子が配られていて、関係者のインタビューもたっぷりだし、台本とかも全部載っているのですよ。この冊子は保存版なりよ。超勉強になる。ありがとうございます。(歌詞も全部載ってるので家でこっそり唄ってみたよw)
 組踊に組み込まれている唄は独唱になったり、斉唱になったり、変幻自在で面白いねぇ。演出効果をどこまで感じ取れるかとか。執心鐘入は今回2回目の鑑賞だったのですが、2月に観たのとはまた演出とかも違ってそういうことを感じながら見ることができてそういう部分でも大変面白かった。
 さかさまは、もう単純に楽しんでしまいました。立方の表情もばっちりな席だったので、たーまんなかったです。うひひひひひ。みなさん面白過ぎ。

 機会があったらこれからもいろいろ観たいと思います。もうこうなったら舞台見るために沖縄に行くって理由もいいんじゃないかって思うくらいに。